2023/07/14
犬猫を飼い始めると避妊や去勢をするべきかどうか、悩む飼い主様は多くいらっしゃいます。
今回は避妊去勢手術のメリットデメリットについてお伝えしようと思います。
犬の避妊去勢手術メリット
①発情期のストレスがなくなる
雌は生理トラブルや、ホルモンの影響で食欲不振や
精神的に不安定になる子もいます。
手術することで生理トラブルもなくなり、
ホルモンの影響で不安定になることがなくなります。
雄は雌犬をめぐり攻撃的になり、
人や物に対しマウンティング行為がみられます。
発情中の雌犬が近くにいるだけで発情した状態となりますので、
交尾ができない状況にストレスを感じる子も多いのです。
手術することで、マウンティング行為、攻撃性の減少がみられます。
②病気の予防
雌は子宮疾患、乳腺腫瘍
雄は精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア
を予防できます。
命に関わる病気もありますので、予防目的で
手術を受けさせる飼い主様も多いです。
猫の避妊去勢手術メリット
①発情期のストレスによる問題行動が減る
雌は発情期になると異性を求め鳴くことが増え、
怒りっぽくなったり、飼い主や同居猫に対して攻撃的になる子もいます。
手術することで夜鳴きが収まり、精神面でも落ち着きがみられます。
雄は尿をスプレーのように飛ばすマーキング行動がみられます。
手術することで発情中にみられる普段とは異なる行動が落ち着くことで、
猫も飼い主様もストレスが軽減するのもメリットといえるでしょう。
②病気の予防
手術することで雌は子宮疾患、乳腺腫瘍
雄は精巣腫瘍などを予防できます。
腫瘍は高齢の子に多く、病気の予防や一緒に生活するうえで
手術をされる飼い主様が多いです。
犬猫共通デメリット
・全身麻酔のリスク
当院では全身麻酔をかけても問題ないか術前に血液検査と、
高齢の子にはレントゲン検査を行い、身体の状態を評価してから手術を行えるか判断します。
・肥満になりやすくなる
当院では、避妊去勢後の体重管理のために与えるフードとして「ニュータードケア」をご提案させていただいております。
手術が遅れると病気の発生率や問題行動を起こす可能性を高めます。
雌は初回の発情前に手術を行うと乳腺腫瘍の発生率が低くなると言われています。
雄も早めに去勢を行うことで、マウンティング行動を減らすことを望め、
猫はマーキング行動を低減できます。
手術は生後半年から行えますが、体の成長具合によって手術適正時期がずれることがあります。
獣医師の指示のもと安全に手術が行える状態か確認してから、手術を進めていければと思います。
ご不明な点がございましたら、一度ご来院ください。