2024/04/09
春の予防シーズンがはじまりました！
今回は獣医師が推奨しているフィラリア予防についてお話していこうと思います。
【フィラリアとは】
フィラリアとは蚊が媒介する寄生虫のことです。
フィラリアの幼虫を持った蚊が吸血することでワンちゃん、ネコちゃんの体内にフィラリアの幼虫が入り感染します。
成虫になると、心臓や肺動脈に寄生しながらたくさんの幼虫を産みます。
感染すると心臓・肺の働きが低下し、治療が遅れると死亡してしまうケースも少なくありません。
【ネコちゃんのフィラリア症】
実はワンちゃんだけでなく、ネコちゃんも感染するリスクがあるんです。
野良ネコちゃんの４頭に１頭はフィラリア症に感染して亡くなっていると言われ、家ネコちゃんの突然死の理由の一つにフィラリア症が関わっているのではといわれています。
【予防薬を与える前に検査をする理由】
幼虫が大量に寄生していることに気づかないまま予防薬与えてしまうと、一斉に大量の幼虫が死滅することでアナフィラキシーショックを起こすことがあり、ワンちゃんも亡くなる危険性があるため、必ず検査を受けてから投薬を開始するようにしましょう。
【フィラリア予防をする時期】
フィラリア予防は５月～１２月まで必要です。
特に最後の１ヶ月分を飲ませるのが重要で、もし１１月で予防を終了し、投薬した日以降に感染してしまった場合、そのままフィラリアは体内で成長し循環器障害を起こします。
そのため蚊がいなくなった１ヶ月後である１２月まで予防をしなければいけないのです。
他にも、毎日お散歩に出かける子など感染リスクが高い子は通年予防がオススメです。
通年予防は、フィラリアに感染している可能性がないため春のフィラリア検査が不要になります。
お外に行かない子でも、家の中に蚊は入ってくるため予防は必要です。
月に１回の投薬でフィラリア予防や、一緒にノミ・マダニ・腸内寄生虫の予防ができるオールインタイプもあります。
その子の好みに応じて形状を変えたり、生活スタイルに合わせて種類を選んでみるといいかもしれません。